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店舗の物件選びで役立つ知識(設備編)

自身の店舗を持つとなると必要な設備をそろえる必要があります。

飲食店での厨房設備を考えると分かりやすいかもしれません。

設備は物件を選び、物件を改装してからの問題だと思われがちですが実はそうではありません。

業種ごとに必要な設備

業種ごとに必要な設備は変わってきます。

理想的な物件を見つけても、その物件が必要な設備に適していなければ店舗として活用できないと言えるでしょう。

物件を選ぶ際は、業種で必要な設備が問題なく配置できるか・使用できるかも確認しなければいけません。

飲食店「重飲食」

居酒屋・レストラン・焼肉などの加熱料理の提供がメインとなる「重飲食」業態では、業務用の設備が必要となります。

大型の調理設備を始めとして、大きなダクト・空調も必要となり費用もかかります。

この業態の場合、においや煙・設備の点から物件のオーナーから許可がおりないケースや近隣住民からクレームがでるケースもあるので注意が必要です。

電気やガスといった、物件自体の規格や容量の問題や保健所から指定される設備の基準なども確認しなければいけません。

費用だけでなく、物件の規格、オーナーや近隣住民からの許可も必要となるのです。

飲食店「軽飲食」

ドリンクがメインのカフェのような「軽飲食」業態では、あまり火は使用しません。

そのため一般家庭レベルの厨房設備で十分といえるでしょう。

つまり、設備をそろえるといった費用でも、物件の規格・オーナーや近隣住民からの許可などすべての面で「重飲食」よりも負担は少なく済みます。

比較的、どんな物件でも営業できる業態です。

小売店

備品として、主にオフィス家具がメインとなるでしょう。

PCやコピー機・ラベルプリンターといった電化製品から、ノートやペンなどが必要です。

取り扱う商品によって必要なものは変わりますが、「備品」と呼ばれるようなものが多い傾向にあります。

つまり、設備の面だけでみれば特に物件選びに制限がないともいえます。

お得?よく聞く「居抜き物件」とは

店舗にする物件を選んでいると、「居抜き物件」という言葉を耳にしたことはないでしょうか。

居抜き物件とは、前のテナントの設備や家具などを残したままの物件を指します。

調理設備やテーブル・棚・カウンターなどがある状態で物件を借りることができるのです。

一方、「居抜き物件」の正反対にあたる物件を「スケルトン物件」といいます。

スケルトン物件はゼロの状態、つまり内装から手を加える必要のある物件です。

居抜き物件のメリット

コストの面では非常に優れているといえるでしょう。

既に設備があるためその設備を購入する費用、準備する期間が削減できます。

上手く見つけることができれば、必要な設備がすべて揃っている「居抜き物件」があり初期の設備費用がゼロ円で済む可能性もありえるのです。

居抜き物件のデメリット・注意点

まず確認すべきポイントが居抜き物件の設備や家具がオーナーの所有物とされているかどうかです。

物件を借りると同時に、その物件にある設備・家具も借りるという意味合いならばそれは自身の所有物にはなりません。

そのため故障すれば元の状態に修復する必要があったり、不要だからといって破棄したりはできません。

また、すでに整えられている設備、たとえばトイレの位置などを変更することが難しいケースも考えられます。

 

物件は立地や広さだけで探すのではなく、初期費用を抑えるために居抜き物件にするかなども視野に入れて考えましょう。